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MADE IN JAPAN のスーパーロボット 25
日本はロボット先進国だ。その背景には、世界に先駆けて成熟したコミックやアニメーションの影響も大きいだろう。1950年代から今日に至るまで、絶大な人気を博し続ける手塚治虫『鉄腕アトム』の影響は、今日の最前線を担う科学者たちにも多く見受けられるのだ。彼らが叡智を尽くすロボット工学は、産業、医療、娯楽など、様々な分野に広がっている。目的は唯一つ。未来の社会を豊かなものにすることだ。少子高齢化による労働力不足のフォローや、人為的には不可能な作業の代行など、理想的な未来創りを先導するのが、ここで取り上げるロボットたちだ。日本のロボットは今、ここまで進化している――。

1. ASIMO(アシモ)

このロボットを抜きに、ヒューマノイドを語ることはできない。Honda技術の粋を結して完成させた自律二足歩行ロボット『ASIMO』。身長130センチ、体重54キロのこのヒューマノイドは、体温すら感じさせそうなリアルな所作に加え、障害物を自律的に避け、階段を上り、手を差し出した相手と握手をする。初めてASIMOが世に発表された2000年には、世界中のロボット研究者たちが驚愕したものだ。
開発の歴史は古く、実は1986年からプロジェクトは進められていた。開発担当者の一人である広瀬真人氏は、Honda入社後、わずか3日目にして「鉄腕アトムを作れ」と指令を受けた“体験談”を随所で披露している。これは同社が持つ技術力への自負とチャレンジング・スピリット、そして遊び心のすべてを感じさせるエピソードと言えよう。

  日本の“ものづくり力”を発信する、ASIMOテクノロジー 

開発史を紐解けば、初代機「E0」から「E6」までは主に下半身のみの設計で、二足歩行の研究開発に腐心した跡が窺える。その後、「P1」から「P3」までのプロトタイプによって次第に人間型ロボットに進化していく。ニューヨーク五番街の地下鉄出口を上がってくる「P3」の姿を映した当時のPRムービーは、その精度と技術力を世界に知らしめる絶好の映像資料と化した。
現在、マスメディアやイベントなどでASIMOの姿を見かける機会は多い。オーケストラの指揮を執り、ニューヨーク証券取引所の始業ベルを鳴らしたASIMOは、それでも今なお進化の途上にある。このヒューマノイドの先駆者は、今度はどのようなパフォーマンスで我々を驚かせてくれるのだろうか――。

【ASIMO】
130cm/54kg
開発:Honda
HP:http://www.honda.co.jp/ASIMO/

フォトクレジット:
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