|
|
|
|
|
MADE IN JAPAN のスーパーロボット 25
日本はロボット先進国だ。その背景には、世界に先駆けて成熟したコミックやアニメーションの影響も大きいだろう。1950年代から今日に至るまで、絶大な人気を博し続ける手塚治虫『鉄腕アトム』の影響は、今日の最前線を担う科学者たちにも多く見受けられるのだ。彼らが叡智を尽くすロボット工学は、産業、医療、娯楽など、様々な分野に広がっている。目的は唯一つ。未来の社会を豊かなものにすることだ。少子高齢化による労働力不足のフォローや、人為的には不可能な作業の代行など、理想的な未来創りを先導するのが、ここで取り上げるロボットたちだ。日本のロボットは今、ここまで進化している――。
2. EVOLTA(エボルタ)
米アリゾナ州・グランドキャニオンの断崖絶壁を、小さなヒューマノイドがロープを伝って登る姿を覚えているだろうか? パナソニックのCMで話題をさらった「エボルタ」が、グランドキャニオンに張られた約530メートルのロープを6時間46分31秒のタイムで登りきったのは、2008年5月のことだ。特筆すべきは、その動力源をたった2本の単三形乾電池で賄ったことに尽きる。世界で最も長もちする乾電池としてギネス認定されている長もち性能を証明し、開発者であるロボットクリエイター、高橋智隆氏の名をより広く世界に知らしめた。 乾電池という商品の特性をアピールする上で、これほど有効な手法は他にないだろう。小さなロボットの奮闘と同時に、お茶の間には商品のポテンシャルが十分過ぎるほどリアルに伝わったはずだ。
快進撃を続ける乾電池EVOLTAの挑戦!
そして2009年の夏には、エボルタに2ndステージが到来した。今度はル・マンのサーキット走行に挑戦したエボルタは、やはり単三形乾電池2本のみを動力に、先導する車両からの遠隔制御によって24時間のフル走行を果たしたのだ。総走行距離は2万3726メートル。乾電池で動く車両の最長走行距離を記録し、再びギネスにエボルタの名を刻んだ。 既存産業とのタイアップを効果的に活用した点は、ロボット工学発展の手法の一例として、非常に大きな意義を持つはずだ。エボルタの快進撃は、ロボット産業全般を牽引しているといっても過言ではないのかもしれない。
【エボルタ】 17cm/素材:カーボンファイバー、プラスティック 開発:㈱ロボ・ガレージ HP: http://www.robo-garage.com/
フォトクレジット:
|
|
|
|
|