工業用でも医療用でもなく、身近でエンターテインすることを目的としたロボットの代表格が『クロイノ』だ。2004年にはアメリカ『TIME』誌が選出する「Coolest Inventions 2004」にも選ばれた。つまり、この玩具型の愛らしいヒューマノイドが、“最もクールな発明”として認められたのだ。
やんちゃ坊主のようなルックスに騙されてはいけない。その動作は極めて精緻で、ほんの35センチの小さな身体ながら、人間味あふれる歩行フォームに目を見張らされること請け合い。従来のロボットにありがちな、不自然に腰をかがめた機械的な動作は微塵も感じさせず、軸足のヒザを伸ばして歩く「SHIN-Walk」技術はまるで生命の息吹きのように機能している。
ロボット新時代の開拓者、“ロボットクリエイター”高橋智隆
開発者の高橋智隆氏は、日本のロボット工学界を、エンターテイメントの側面からリードするロボット・クリエイターだ。ロボット開発のモチベーションにも様々あるが、氏のそれはどこまでもロボット愛に満ちている。
「人間の生活の一部に、当たり前のようにロボットが存在するのが理想。携帯電話やパソコンのように、誰もが身近で扱うツールとしてロボットを考えたい」。
だからこそ、ヒューマノイドであることにこだわってきた。コミュニケーションを取る相手として親しみやすさは不可欠で、クロイノの表情やデザインにもその思惑がはっきりと見て取れるのだ。
【クロイノ】
35cm/1050g/素材:カーボンファイバー、プラスティック
開発:㈱ロボ・ガレージ
HP: http://www.robo-garage.com/